焦りは禁物です!!

昨日、急いては事を仕損じるという諺を引いて、焦らず着実に治療に臨むことが大事と結びました。
実は、患者さんのみならず、施術家にとっても、深く刻むべき言葉なのです!!
臨床に出てすぐの頃の話です。
初診の患者さんの問診や脈診を終えた段階で、私は腎の病気だと判断し、施術をしました。
翌週、話を聞くと、あまり変わらないとのこと。
鍼灸院の世界は、シビアなもので、症状が良くならなければ、患者さんはすぐに来なくなります。
ですので、あまり変わらないという事実に、焦りが出ます。
焦った私は、違う臓器にターゲットを変えて施術をしますが、結果は変わらず。
その後、数回アプローチを変えますが、芳しくありません・・。
ただ、この時の私は幸せでした。
その方は、それでも信じて治療を任せてくれたのです!!
最終的に、その方の治療は成功しました。
それも、一番最初の治療で。
焦りのせいで、身体の変化を見逃したのが、そもそものミスだったのです。
まさに、急いては事を仕損じるの諺どおりでした・・・。
患者さんに「焦りは、禁物です。」と言いながら、実は自分にも言い聞かせています!!