病は気から②

「病は気から」という言葉には、
①病気は体内の気の流れが乱されることで始まる
②病気は気の持ちようで良くも悪くもなる
という二つの意味があります。
①の方は前回触れましたので今回は②の話。
「病気は気の持ちようで良くも悪くもなる」
これまでの生活の中で一度は体験があるかと思います。
臨床を続けていると、やはり気持ちの在り方で病気の治り具合に違いがあるように感じます。
よくよく見ていると良い影響を及ぼす【気の持ちよう】には、二つあることがわかります。
まず一つは「病気を治すんだ」という気持ち。
ここには自発的な気持ちが含まれています。このような気持ちを持っている方は、鍼灸治療もそうですが、日常生活の改善にも積極的に取り組まれます。
ですので、病気の治り具合にもいい影響が出るのです。
そして二つ目が「謙虚と感謝」の気持ち。
これは最近になってようやく気付いたのですが、このような気持ちが多い方には、病気の治りを妨げてしまう「焦り」や「迷い」が少ないような気がします。
【病気を治すという気持ち】はポジティブに身体の気の流れを賦活するように働き、
【謙虚と感謝の気持ち】には冷静に身体の状況を考えることで気を落ち着かせてくれます。
「病気は気の持ちようで良くも悪くもなる」ということは確かにあって、その気の持ちようには、このように二つの良い面があるようです。




