定石どおりにはいかない。

日々、患者さまの身体を診ていると、定石通りの治療で上手くいく場合もあれば、そうじゃないことも多くあります。
脈診や腹診などの所見が同じような状態であったとしても、患者さまそれぞれの身体が全く同じではないということや、病気の要因となった日常の生活環境が違うなどといった理由が背景にあります。
なので、それぞれの状況にあった施術が必要になるのは言うまでもありません。
最近当院でも、定石どおりにはいかない、そのような場合のご依頼をいただくことが増えています。
それらの中にも、少しのアレンジで対応できるものもあれば、試行錯誤を重ねなければいかないものもあります。
そんな時に助けられるのは、いつも東洋医学の基本に立ち返った時です。
複雑な病態になればなるほど、シンプルな基本の考えが活きてくるというわけです。
まだまだ、奥が深い。そう感じる日々でございます。