頭熱足寒?

「頭熱足寒」と聞いて違和感を感じられるかと思います。
本来は【頭寒足熱】。
人の身体においては、このような状態が正解ですが、多くの方が「頭熱足寒」の方になってしまってます。
これは現代の生活スタイルに起因するものが多いようです。
PCを使った頭脳労働の増加、スマホに出現による目の疲労、ストレス(→これは昔からあるものですが・・)などなど。
東洋医学的には頭に血気が昇りすぎている状態で、その頭に血気を持ちあげるのは【肝臓】の働きです。
つまり頭脳労働や目を使うために、肝臓が酷使されている状態なのですね。
肝臓は肉体及びメンタルの活動力の源なので、そこが疲れると慢性的な肉体疲労、精神疲労となるわけです。
このような頭熱足寒の時に、「足が冷えるから、とにかく温めて・・・」というのは、ちょっと待ってください。
なぜかというと、この状態は気の循環が悪いだけで、身体が冷えているわけではないからです。
頭に上がっている血気が下りてくれさえすれば、足は温まりやすくなります。
これは鍼灸施術が得意とするところですが、頭に昇った血気を運動などで循環発散させることでも下りてきてくれます。