ラジエーター。

先週末からかなり暑くなりました。
ついに夏本番に近づいているなと感じる方も多いのではないでしょうか?
当院においても多くおられるのですが、この時期になると身体がだるくなったり、足が重く感じたりするという症状が増えます。
このような方は臓器で言うと【腎臓】が疲れています。
どういう事かと言うと、外気温が上がると身体の中も熱くなりますが、熱くなり過ぎると当然、身体にとっては良くないことですので、きちんと冷却する装置が人間にはあります。
それが【腎臓】です。腎臓は車でいうところの「ラジエーター」の役割があります。
車のエンジン自体が動いて熱くなった時に、冷却水で冷やしているわけですが、その冷却水を循環させ、エンジンから熱をもらい熱くなってしまった水を冷やすのが【ラジエーター】です。
つまり、ラジエーターが壊れるとエンジンが冷やせなくなりオーバーヒートを起こし、車が故障してしまうのです。
人間の身体に当てはめて言うと、腎臓が働けなくなり、人体のエンジンである心臓がオーバーヒートすることになります。
暑くなり腎臓が疲れるというのは、熱くなった人体を冷やすために頑張って水を循環させ冷やそうとするからなんですね。
このようにして、腎臓が疲れてくると冷却水の循環が弱くなり水分停滞を起こします。
そうなると、ふくらはぎの内側を走る腎臓の経絡を中心としてむくみやすくなりますので、足が重たく感じるようになります。
さらに体内を冷やすことができなくなると、疲労感が増してきますし、オーバーヒートすると熱中症にまでなってしまいます。
一般に夏が弱いというタイプの方は、体質的に腎臓が弱いという方が多いようです。
また睡眠不足や肉体疲労で普段から腎臓を疲れさせてしまっている方にも同様の状態が起こります。
これからさらに暑くなり体内に熱が籠っていくようになります。
寝苦しいことも多いですが、うまく工夫して睡眠時間を確保し、疲労を溜めないように意識してください。