中風という名の病気。

昨年の11月ごろには、すでにコロナによる肺炎患者がいたそうですが、そこからはや1年が経ちました。
以前、このブログにて「ウイルスと東洋医学」という記事を書きました。
ウイルス性の疾患は東洋医学では「風の邪気=風邪が人間の身体を侵した」と考えるといった内容の記事になります。
今回はその先の話。
風邪が身体を侵していく時に、人間側の力が落ちていると、風邪は体表からどんどん深く入り込みます。
最初は体表に留まっていたものが、脈、肉、筋、骨と深く入り込み、さらには六腑、五臓へと邪気で侵されていきます。
今回のコロナも風邪ではあるのですが、それに身体が耐えきれないと一気に肺まで入っていきます。故に肺炎を起こします。
さて、コロナの研究が進むにつれて肺炎以外の疾患も多く報告されているようです。
その中に脳卒中が挙げられています。
実はこの病気、東洋医学では【中風】という名前がついています。
風の邪気が身体の奥深くに中る(あたる)ことによって卒倒、頭痛、麻痺などの症状を起こすという考え方です。
風邪がいわゆる感冒の症状だけではなく、様々な影響を人間に及ぼしうるということを中国古代の人たちは知っていたということですね。
繰り返しますが、前提として、人間側の力がかなり落ちているということがありますので、よほど不摂生をしている人でなければ、そこまで深く侵されることはありません。