自律。

今日は人体の自律神経の話です。
辞典によると「【自律】とは自分で自分自身の行動をおさえ、正しい道理に従うようにすること」とあります。
人体内の話で言うと、この【自分】とは人体の主である私たちのことではなく、自律神経そのものを指します。
では、道理とは何を指すのでしょうか?
自律神経が従っている道理とは【自然界の原理原則】です。
つまり自律神経とは自然界の原理原則に従って、人体内の五臓六腑の活動をコントロールしているわけですね。
重要なのは【自然界の原理原則に従って】というところです。
春には春の、夏には夏の、そして一日の中にも朝には朝の、夜には夜の原理原則があります。
自律神経はそれに従っているだけなのですが、その通りに身体の活動ができない状況になると、朝の原理原則に従って活動しようと思ってもそれができず起立性調節障害となり、夜の原理原則にしたがって休息しようと思ってもそれができず不眠症となる。
東洋医学の養生観は、自然の原理原則に従って自律神経が働くことをサポートすることが基本になっています。
少なくとも邪魔になるような行動は慎みたいどころです。