気疲れの4月。

新年度、新学期、新生活。
そんな単語が多くなる4月ですが、こんな時期によく起こるのが「気疲れ」です。
当院でも気疲れと思われるような症状の方が増えてます。
実際に「気」の疲れとは、何の疲れなのか?
今日はそんな話です。
気疲れが起こる気を遣うような状況にいるときには、人間の身体は「緊張」しています。
この緊張を維持しているのが【肝】の働きで、東洋医学では身体を活動させるための臓器として認識しています。
ですので、新しい環境だったり、新しく人間関係が始まる時だったりすると、身体の中では肝臓が頑張って働くことにより色んな事に気を遣って、集中できるようにしてくれています。
そんな4月の様々な状況において、気を遣いながらその状態を維持し続けるとなると、当然肝臓に負担がかかります。
そうなると肝臓の活動力が落ちてしまいますので、そこに疲れが現れます。
これが「気疲れ」というものになります。
注意点はその気疲れをそのままにして、さらに肝臓の活動力が落ちていくと、実は気力まで落ちてしまいます。
そうなると気疲れからうつのような症状になってしまうこともあります。
GWに入ると一旦緩みます。
しかしGW明けに再び肝臓が頑張ろうとした時、その疲れを引きずっていると、もうスイッチがいれられない状態になっているのです。
ですので、この時期の気疲れは要注意です。
GWまで一気に駆け抜けるではなく、間にリラックスする期間を入れるなどして、身体とこころのケアをすることをおすすめします。