温めすぎの害もあります!!

冷えは大病の元というのが、一般的な見解として浸透しています。
人間は動物ですので、身体を動かすために多くの陽気(エネルギー)を必要とします。
ですので、冷えることを嫌うことは本能的と言ってもいいかもしれません。
ただ、身体の陽気の絶対量が少なくなって、冷えの病気になっていることは、ないことはないけど多くはないというのが、臨床での印象です。
冷え性を伴う疾患の中には、身体の上下で、寒と熱が偏ることで起こっているものがあります。
つまり、治療としては温めるよりも、寒熱のバランスを安定させることが、第一となるのです。
実は、そのような身体においては、温めすぎの害ということも起こり得ます。
うまく発汗できない身体を温めすぎたら、身体の中に余計な熱がこもります。
組織が乾き気味の身体を温めて、発汗と共に水分が余計に出ていけば、さらに乾きます。
上のような例では、自分で新たな病気を作ってしまっているのです!!
確かに冷えることから、病気になることはあります。
しかし、だからといって、すべての人に当てはまるわけではないということを覚えておいてください!!
○○治療法や○○健康法が多い世の中ですが、ほとんどが受け手の身体に違いがあることを考慮していません!!
自分の身体を知って、そして正しい知識と方法で、行いたいです!!