元々、完成している身体なのだから。

仏教の中の禅宗の本に「座禅和讃」というものがあります。
その一番初めの一言は
「衆生本来仏なり」
(生きている者はみんな、元々から仏さまなのです。)
禅宗の他の書籍を読んでも書いてあるのが、このことです。
生まれた時からずーっと持っているはずの仏性に気づいて、本来の心を取り戻す。
これ、東洋医学の根本思想と全く同じなのです。
人間の身体は、地球が誕生した時から繰り返される自然の営みの中で、作り出された傑作です。
そこには、外部から異物(ウイルスなど)が入って来たら、それに抵抗する免疫機構があり、けがをしたら、それを修復する力も備わっています。
他にも、人間は病気をしたら、それを治そうとする様々な働きを持っています。
そう、元々、完成している身体なのです。
病気を治す力を、元々から持っている。
これは、誰に教えられたわけでもなく、身体が自然にやってくれることです。
身体の治る力が、本来の通りに動けるようになれば、自然に治っていくようになっています!!
鍼や灸は、その生まれた時からずーっと持っている治る力に、きっかけを与えてやるだけ。
身体が病気の時は、マイナス思考になりがちですが、
「治る力は、誰にでも備わっているもの」と考えて前を向いていくことも大切です!!
禅宗では、お坊さんが「喝!!」と言って、本来の心を取り戻すきっかけをくれます。
無何有(むかゆう)では、鍼灸治療がその代わりです。
あなたが持っている治る力が働いていくように、身体に「喝!!」を入れます!!