ストレスはこんな病気の原因にもなる!! その二

前回から、ストレスが身体に与える影響を解説しています。
ストレスがかかった時に人体の中では、肝臓の上へ伸びようとする力が抑えられます。
そこから、いろんな異変が起きてきますよという話です。
肝臓は、下から上へと動く力を管理しているので、それが抑えられると仕事を全うできなくなります。
そこで、肝臓は上へ伸びる力をもっともっと強くしようと考えます。
しかし、どんな力にも必要なもの、それはエネルギー源。
それを肝臓に供給しているのが、脾臓と腎臓です。
なので、肝臓が伸びようとする力を得るために、脾臓と腎臓も頑張ります。
もし、脾臓や腎臓が体質的に弱かったり、慢性化して疲れてくると、脾臓や腎臓に関わる病気もでてきます。
脾臓ならば慢性胃炎だったり、栄養失調からくる皮膚疾患(アトピー、じんましん)、便秘などが挙げられます。
また、過敏性腸症候群もこの原因のものがあります。
この場合、背中の脾兪というツボや、胃のツボである足三里というツボ、肝臓に血を集める太衝というツボを用いて、助けてやります。
腎臓への影響としては、腎臓の水を管理する力と、気を落ち着かせる力の二つに出ます。
肝臓は自然界では木。つまり水を吸収していくのです。
人体内での肝臓と腎臓も同じ関係性があり、肝臓が腎臓の水を吸収して、その役割を果たそうとします。
つまり腎臓の水が減ることにより、体内の水分が減る病気が起きる。
筋肉ならば、腰痛、膝痛。
血が乾けば、子宮筋腫などの病気も起こり得ます。
一方、肝臓の伸びようとする力が暴れすぎないよう、落ち着かせる力がなくなると、身体の気が上がったり下がったり、一定ではなくなります。
これは自律神経失調症だったり、血圧が安定せず乱高下する現象になりうる原因です。
この場合では、肝臓に水を持っていけるように、腎臓を助ける治療が重要になり、足首の照海というツボや肝臓へ水を足す曲泉というツボ、へその下にある関元というツボなどを選んで治療します。
最後に脾臓や腎臓から、伸びていくためのエネルギー源をもらえなくなったり、肝臓が疲れて伸びる力を失ってしまう状況も起こり得ます。
肝臓の力は、やる気を起こしたり活動的になることに不可欠ですが、それがないとなると、起こるのがうつ病です。
一気にいろいろと病気を出していきましたが、これ以外にもまだあります。
内容的に難しい部分もあったかもしれませんが、これだけは忘れないでください!
心の動きは目に見えない。
だからこそ、飲食や睡眠、運動などの養生よりも、ストレスの発散や心が安定な状況を保つという心の養生の方がすごく、すごく大事であるという事を!!!