臍中の動気!!

ここ何回かはお腹のことについて書いています。
お腹の診察上で最も大事だと言われているのが臍中(さいちゅう)の動気です。
臍とは、へそのことで、そのへその上に手を乗せて少し押えると動脉の拍動が感じ取れると思います。
それが臍中の動気です。
この動気は命の門とつながっていて、人間の根っこの部分の力を示すものです。
この根の部分に力がなくなると身体の衰えが増してきます。
この動気は根っこの部分ですので臍中に納まっているのですが、この動気を納めることができなくなると、上部の方へ上ってきます。
ひどくなると、胃の部分や、みぞおちの部分までその拍動が上ることがあります。
その場合はへその下に納まるはずの気が上逆していると考えます。
臍中の動気はそこに納められているのを常とします!!
その時に主に働いているのが腎の蔵です。
腎臓が弱って、動気を納めることができず、上方へあがってきてしまうと、足元に力が入らずふらふらしたり、めまい、高血圧といった身体の症状がでたりします。
これも気が上逆することで起こっているのです!!