冷え症と鍼灸治療

冷えは万病の元、なんて言うように、動物で熱産生が多い人間にとって、冷えるということは、身体の気のめぐりかたになんらかの変調が見られるというシグナルになります。
気のめぐりが悪くなることで、血液循環も悪くなり、冷え症だけでなく、肩こりや頭痛、めまい、動悸、神経痛などが現れたり、血液循環が大事な心臓や脳にも負担がかかるので、「冷え」は決して甘く見ることのできない症状なのです。
ひとくちに冷え症といっても、実はかなりバリエーションがあることが分かっています。
手足が冷える
冷えのぼせする
お腹が冷える
腰がよく冷える
寒がりの暑がり
などなど、これらはすべて別の方法で治療をしていきます。
注意していただきたいのが、冷え症だからと言って、ただ温めればいいというわけではないということ。
それは、本当の冷えからくる冷え症と、寒熱のバランスが崩れて起こる冷え症があるからです。
前者は温める治療が重要になりますが、後者は必ずしも温めることがいいわけではありません。
これらを、見分けるには、脈を診たり、お腹を診たり、東洋医学における診察法をしっかりと行う必要があります。
もし、温めるべきではないのに、温める施術をすると、それは誤診です!
無何有(むかゆう)の施術では、様々な状況を見極めた上で、冷え症という症状を緩和するというのはもちろんですが、自らの身体が代謝を良くしたり、寒熱のバランスを調えたりして、内部から温まっていくことを目指します!
あなたの冷え症は、どのような冷えですか?