“風邪には葛根”を詳しく!!

葛根湯という漢方薬は、東洋医学の事に興味のない方も知っているほどメジャーな薬です。
カゼを引いた時に、葛根湯という選択肢は間違ってはいません。
しかし、カゼを引いた時にも、実は段階があり、そのすべてに葛根湯が良いというわけではありません。
カゼを引いた時のメカニズムは、昨日の記事で解説しましたが、
風寒の気によって体表が冷やされ、頭や肩がこり、さむけがして、発熱している。
こんな状態の時に限って、葛根湯は有効です。
例えば、一度汗をかいて、熱が下がった後や、発熱して数日が過ぎ、咳がひどくなってきたという場合には、葛根湯が効く身体の状態ではないことが多いです。
そして、大事なことを、もう一つ言っておきます。
風寒の気の影響を受け、カゼを患う時、人ぞれぞれに違いがあります。
カゼの引き始めは、確かに上記の症状がでることが多いのですが、人によっては違う発症の仕方をすることがあります。
その時も、葛根湯は合いません。
葛根湯は本当にメジャーな薬ですし、すぐに手に入りますが、カゼを引いたら、誰でも、いつでも、いいというわけではないことを知っておいてください!!