当院の鍼灸施術について
無何有の名に込めた当院の理念。 Philosophy
「無何有」は「むかゆう」と読みます。この言葉は中国古代の荘子という人物の書物に出てきます。
荘子はその中で「人間の作為のない、自然そのまま」という意味合いでこの言葉を用います。
人間の作為、それは自分の思考であったり、社会の常識であったりします。
そういうものをすべてとっぱらってしまうと、人間の作為というフィルターを通して見ていた世界を、今度は自然のあるがままのフィルターで見ることができるのです。
当院では人間を自然の一部として考える東洋医学に、この「無何有(むかゆう)」の観点が欠かせないと考えています。
臨床においては施術者自身に無何有(むかゆう)の観点がなければ、間違った捉え方をしてしまうからです。
「無何有(むかゆう)」の観点からの施術で、病気のない自然そのままの身体の状態へ。
それが、無何有という名に込めた当院の施術理念です。
東洋医学に基づく当院の伝統的な鍼灸。 Method

東洋医学に基づく考え方を徹底。
当院では、東洋医学に基づく伝統的な鍼灸施術で身体を良くすることを目指します。
「東洋医学に基づく」とは【東洋医学の理論を用い、東洋医学の診察法でもって身体を分析し、東洋医学の治療方法でのみ施術をする。】ということです。
施術ポイントであるツボの選定も東洋医学の観点に基づくので、みなさんからすれば意外な所に鍼をするということも少なくありません。
しかし、西洋医学の観点では意外なツボの選定でも、東洋医学の観点からからいうと理にかなったものなのです。
だからこそなかなか良くならない病気や原因不明の病気に対してお役に立てる場合があるのです。

脈診を中心とした丁寧な体表観察を行います。
病気の身体が訴えている様々な情報は、必ず体表に現れてきています。
手首の脈を診る、脈診。
お腹の堅さや寒熱を診る、腹診。
舌の色や形などを診る舌診。
また手足や背中のツボも観察し、情報を収集します。
特に初回時には、時間をかけてそれらの情報を丁寧に読み取っていきます。
情報の読み取りが間違えば施術も間違えてしまうので、当院では正確な鍼灸施術のために欠かせないものと考えています。

一人一人、その時その時のオーダーメイドの施術。
東洋医学に基づく伝統的な鍼灸施術は、西洋医学での病名が同じだったとしても、身体の状態が違えば施術も変わります。
また季節や天気などの自然環境、仕事や住居などの生活環境の変化の中で身体の状態は変わっていきますので、その時々で施術も変わります。
当院での施術は一人一人、その時その時に最適な施術を選択していくオーダーメイドの施術になります。
初診時の流れ
予約

当院は一人一人の施術を丁寧かつ正確に行うため、完全予約制とさせていただいております。
電話もしくはオンライン予約フォームより、来院のご予約をお願いします。
初診時の予約について
当院では、初診・再診すべての方の施術の質を確保させていただくため、初診の予約枠を1日1枠とさせていただいております。早くから埋まってしまう日もありますので、早めのご予約をオススメいたします。
受付~問診表の記入

【受付】
来院の際は早く来ていただく必要はありません。予約時間の5分前に来院していただければ大丈夫です。
時間に遅れそうな場合は連絡をしていただくようお願いいたします。
来院時の服装について
どのような症状でも身体全体を調べますので、ワンピースなどの上下が分かれていない服装や、細身のジーンズのような締まっている服装での来院はご遠慮願います。
施術ブースは仕切られてますので着替えていただくことも可能です。
【問診表の記入】
受付後、問診表を記入していただきます。
内容は身体の状態のことや日常生活のこと、病歴などです。
施術の際の重要な情報源ですので、よく読んで記入してください。
記入時の注意
一見、関係ないようなことでも施術の参考になることがありますので、全項目について記入願います。
病院にかかっている方は病院でもらった薬、検査表などがあれば持ってきてください。また字が読みづらい場合がありますので、必要な方は眼鏡もお願いします。
問診及び体表観察

【問診】
まず、現在困っている症状や病気について伺っていきます。
長期にわたる病歴であれば、病状の変遷についても聞いていきますので、整理しておいてください。
メモ用紙等に書いてきていただいてもかまいません。
その他にも問診表の記述ではわかりづらい部分も確認しながら、現在の身体の状態を整理していきます。

【体表観察(脈診や腹診など)】
問診から大体の状況が分かれば、次に身体全体を診ていきます。
東洋医学においては体表から様々な情報を読み取っていきます。
脈診や腹診、背中や四肢の観察を行い情報を収集し、先ほどの問診と合わせて今の病気の原因を分析していきます。
施術方針の解説

【現在の身体の状態と施術の解説】
問診や身体の観察でわかった症状や病気の原因について、ホワイトボードやイラストを用いて説明していきます。
基本的に東洋医学の観点からの話になりますが、できるだけわかりやすくするよう心がけていますので、安心してください。
またわかりにくいところがあれば、遠慮なくご質問ください。
鍼灸施術

そして、いよいよ施術にうつります。
当院の施術では、必ずしも痛いところや悪いところに施術をするわけではありません。
先ほど解説した身体の状況に対し、東洋医学的に最も適切なところを用いていきます。
また、身体は毎回変化しますので、前回と違う場所に鍼をすることもあります。
施術時間も人それぞれの違いがありますので一律に〇〇分とは決めておらず、その1回の施術における最適な状態をもって終了です。(概ね30分~45分くらいです。)
痛みや感染について
※痛みについて心配される方が多いですが、注射の感覚よりも軽くほぼ無痛なので、安心してください。
※当院で使用する鍼はすべて使い捨てなので、感染などの心配はまったくありません。
施術計画と注意点

【施術計画について】
施術が終わりましたら、以下の点について追加で説明をします。
①:施術間隔
②:術後に起こりうる身体の変化
③:体調観察のチェックポイント
これらは施術をうまく進めていく上で重要なことなので、よく聞いて覚えておいてください。
【養生の注意点】
養生とは、日常生活において病気の元となりうることに対し、過不足がないように生活することです。
病気の身体においては、病気の原因に対しさらに負担をかけるようなことがないように考えます。
当院では東洋医学的に身体を診た上で、その方にとって本当に必要な養生に絞ってお伝えします。
お会計と次回の予約

受付にてお会計と次回のご予約をお願いします。
※お支払いは現金のみとなっております。ご準備をお願いいたします。
【料金表】
※料金はすべて税込み
大人 | 中高生 | 小学生 | 幼児 | |
初診 | 7,000円 | 5,000円 | 4,000円 | 2,000円 |
再診 | 5,000円 | 3,000円 | 2,000円 | 1,000円 |
【施術後の過ごし方】
施術後はできるだけ安静に過ごせるように、予定の調整をお願いします。
※当日中は、激しい運動と飲酒は避けるようにしてください。
※入浴はすぐでなければ、まったく問題ありません。
以上が初回来院時の流れになります。
【所要時間は90分~120分(2回目以降は40分~60分)です。】来院時のお願い
服装について
当院ではどのような疾患でも身体全体を診ていきます。来院時の服装は以下の点にご注意ください。
※上下の分かれたゆったりとした服装で来てください。(ワンピースやスキニータイプのパンツなどはNG)
※長袖・長ズボンは肘上・膝上くらいまで楽にまくれるようなものにしてください
※ジャージなどの着替えをお持ちいただいて着替えていただいてもかまいません。
当院には様々なお悩みの方が来院されます。中には重い症状の方もおられ、刺激により体調が崩れることもあります。
施術ブースは壁で仕切ってますが、香りはそれを越えてしまいますので、香水は控えめにしてただくと助かります。
予約の変更またはキャンセルについて
当院ではご連絡さえいただければキャンセル料はいただきません。電話もしくはメールフォームから必ず連絡をお願いします。
※ただし、連絡なしで無断キャンセルをなされた場合は施術代の100%を申し受けます。
※変更・キャンセルのご連絡はできるだけ早めにいただくと助かります。(目安は4~5日前くらい)
予約時間について
問診表の記入などもすべて施術時間内に入ってますので、早く来ていただく必要はございません。
予約時間の5分前を目安にお越しいただければ大丈夫です。
※時間に遅れてしまいそうな時は、連絡をお願いします。
当院では少々時間が過ぎてしまっても施術自体に影響がないように予約を受けておりますが、やはり他の患者さまへの影響はございます。
予約時間を過ぎてのご来院が複数回続く場合は、他の患者さまへの迷惑となりますので、今後の予約をお断りさせていただくことがございます。
ご理解のほど、よろしくお願い致します。
よくある質問
「全然痛くない」もしくは「思ったより痛くない」というのがよく聞く感想です。
※鍼治療に使う鍼は、細さが0.1ミリ~0.2ミリほどしかありません。
ですので、すべての施術において無感覚ということは言えませんが、想像されているような痛みではないことは言えると思います。
当院の治療過程において感染するという心配はありません。
※使用する鍼はすべて使い捨ての鍼を使用しますので感染の心配はありません。安心して治療を受けていただけます。

お灸と言っても米粒くらいの大きさです。また、通常はシートの上からしますので火傷は起こりません。
筋肉、関節の運動器疾患から呼吸器、消化器、循環器などの内臓疾患まで守備範囲は多岐にわたります。
※肩こりや腰痛に鍼が良いということは、一般的に認知されていますが、内臓疾患まで守備範囲に入ることは知らない方もおられるようです。
WHO(世界保健機関)が発表している鍼灸適応疾患は、病気全般にわたって様々な疾患が列挙されています。
副作用はありません。施術に対する反応として施術後2~3日の間は、身体になんらかの変化が起こることはあります。
施術後に起こる身体の反応には、「だるさが2~3日続いた」とか「翌日、下痢をした」など身体の状態によって様々なものがあります。
これは、施術によって引き起こされるものであり、多くは良い方向に身体が変化している証です。鍼のせいでおかしくなったと思うようなこともありますが、東洋医学的所見は改善されていることが多いです。
ですので自分で判断せずに、一度来院していただくことをおすすめします。脈や腹部の状態を見れば、すぐに良いか悪いかの判断ができます。
初診の場合は90分~120分くらい、2回目以降は40分~60分くらいとなります。
初回来院時は、病気のことなど詳しく問診をしますので、余裕をもって来院ください。
施術時間に違いがあるのは、施術に対する身体の変化にも違いがあるからです。身体に十分な変化が見られるのに治療を加えるのは蛇足となりますので、当院では時間ではなく身体の変化に従って施術を行ないます。
上記の時間は目安として考えて下さい。
当院では、健康保険の取り扱いはしておりません。実費でのお支払いをお願いいたします。
大人の方のみ回数券を用意しておりますので、どうぞご利用ください。
高くなることはありません。
施術代は鍼の本数、施術時間に関わらず1回の施術に対して頂戴します。
用意はありますが、数が限られております。
急な体調の変化による来院に備えて、着替えの用意はしてますが、数に限りがありますので、持参していただくと助かります。
上下が分かれている服装で、膝、肘が出せるような服装であれば、着替えはせずに、そのまま治療が可能です。