マリッジブルーと胆のう。

東洋医学でいうところの胆のうの経絡には【枢】という働きがあります。
この枢とはドアの回転軸のことを指し、ドアを開けるか、閉じるかを調整しています。
なので、この胆のうの経絡は身体の側面=表と裏の間を流れているのです。
そういう働きをしているので、「胆のうからは決断が出てくる」と、古書にも書いてあるのです。
この1年ほど決断の連続による身体の変化を診させていただきましたが、やはりこの記載は正しいようです。
その決断の連続とは【結婚】とそれに伴う準備の中で次々と出てくるものでした。
式場はどうする?
誰を呼ぶ?
ドレスは?写真の前撮りは?
ライスシャワー?バルーン?
よくよく話を聞いていると、これほど決断を迫られることはそうそうないなと思うくらいです。
一日中、打ち合わせがあった後の身体を診ると胆のう→肝へと影響がでたようで、肝の弱りが出ています。
肝臓は人間の活動的な力の源ですので、そこが弱って気持ちが落ち込むということは臨床でもよく見かけるものなのですが、所謂マリッジブルーもこんなところから始まる場合があります。
幸いその方は落ち込むところまでは行ってなかったようですが、少し活力がなくなっていました。
3000年前の中国にマリッジブルーがあったかはわかりませんが、古書の記載には毎度驚かされます。




