天気図を見る①

日中はまだまだ暑いものの、少し涼しい気も入ってきているこの頃。
当院でも風邪をひいて調子を崩している方もちらほらおられます。
東洋医学では、発熱を伴ういわゆる【かぜ】の症状の原因に【外感】という表現を用います。
外感とは身体の外側、つまり気温、湿度などの変化を身体が感じて、体内の気を乱されることを指します。
そして、体内の気を乱すもののことを【外邪】と呼びます。
「かぜ」症状においては外邪のなかでも特に【風邪(ふうじゃ)】と【寒邪(かんじゃ)】が影響を及ぼします。
この二つ、程度の差はあるものの、いずれも体表面を【冷やす】ものになります。
すでに立秋を迎え、季節は秋になっていますので、涼しい風により【冷やされる】ことで風邪をひいてしまうわけです。
東洋医学の書籍によると、いにしえの聖人は身体を侵すような外邪に対し、それらを予測し予め対処することで、病気を防いだとあります。
現代にも、もしかしたらそのような聖人がいるかもしれませんが、私も含め凡人には到達できない境地であるのは確かです。
そうなると凡人はただ外邪にやられるしかないのか?というとそうでもないのです。
東洋医学が成立した2000年~3000年前にはなかった観測機器が現代にはあります。
それによって日々の天候がわかるようになりましたが、それを活用することで私たちにも対処が可能です。
利用するのは天気図。
つづく