自律神経の乱れとスマホ。

近年、当院への施術依頼で多いのが【自律神経の乱れ】によるもの。
頭痛や肩こり、めまいなどの上半身の肉体的症状や、やる気が出ない、イライラが止まらないなどメンタル症状を訴える方が多くなりました。
これらの症状の根っこにあるのは肝臓の変調です。
東洋医学の考える肝臓とは、中に血を蔵し活動的エネルギーを生じる場所です。
よく見かける肝臓の変調としては、蔵する血が減少し、活動的エネルギーのコントロールできなくなる場合とそして活動的エネルギーを作れなくなる時です。
いずれも血の減少が発端となります。
その血の減少に関わっているのが、今回の表題である【目の酷使】です。
目を使ってモノを見ている時、肝臓の血液が目に集まります。
もちろん、長時間見続けていると消耗量が増しますのでその分、血の減少が増えます。
一日の生活のなかで、家ではテレビ、通勤通学時にスマホ、会社でPCなど多くの時間、画面を見ています。
つまり、日常的に血の減少が起こっているのです。
実際にこれだけで病気になるという方は多くはないですが、ここに多忙、ストレス、出産育児などさらなる疲労が重なることで体調を崩してしまいます。
問診時に「スマホとかでよく目を使っていますか?」と尋ねると多くの方が「使っている」とお答えになります。
それだけなくてはならないツールということですが、そう考えると当院で【自律神経の乱れ】を訴える方が増えているというのも【目の酷使】と全く無縁ではないと言えそうです。