コロナ禍の鍼灸①

前回のブログ(3月3日更新【ウイルスと東洋医学】)を更新した時は、まさかここまで影響があるとは思っておりませんでした。
今回はコロナ禍の中、東洋医学(漢方・鍼灸)には何ができるかという視点で話をしたいと思います。
①コロナウイルスによる肺炎などの症状自体に対して。
以前のブログでも書いたようにウイルスというものがまだわかっていない時代においても、今回のような感染症の流行は起こっていました。
つまり、東洋医学は長い間それらの疾患と闘ってきたわけです。
直近でもSARSや新型インフルエンザ流行に際し湯液(漢方薬)や鍼灸施術が行われ効果を示した例があり、東洋医学ができることは多々あります。
西洋医学の場合、ワクチンや治療薬が目指すのはウイルスに対して効果を示すことですが、東洋医学の場合は、その人自身の身体に焦点をあてます。
東洋医学ではコロナやインフルエンザのような感染症の原因を外邪と呼びますが、その外邪に対して患者の正気が勝れば深刻な病状には至りません。
今回のコロナでも基礎疾患のあるなしで病状の重さが変わっていますね。
つまり、東洋医学の闘い方とは、漢方や鍼灸を用いて、その人の身体が外邪に打ち勝つことができるようにするということです。
すでに漢方や鍼灸の専門家や学会がガイドラインを発表しています。
もちろん市井の鍼灸院では感染拡大のリスクとも向き合わなければならないので、高度に管理された場所での話ではあります。
だったら、無何有(むかゆう)のような鍼灸院はコロナ禍に対して何もできないかというとそうではありません。
②につづく。