コロナ禍の鍼灸②

②新型コロナに対する予防という視点について。
前回にも述べましたように、東洋医学(漢方・鍼灸)における感染症との闘いは、ウイルスそのものではなく、人間の身体の方に焦点をあてます。
鍼や灸の基礎研究において、免疫系にいい影響がでるということはわかってきています。
これは実際に臨床においても実感することであり、鍼灸施術を定期的に受けている方から「風邪をひかなくなった」という事を聞く機会も多くあります。
東洋医学の言葉を使えば、人間の正気を高め、外邪から身を守ることができるようになったということです。
人間の身体の方に焦点をあてるという考え方、ここに東洋医学の利点があります。
仮に何年後かに今回のように新型○○が新たに流行したとしても、自身の正気を良好な状態に保っていれば、リスクを減らすことができるのです。
さらに東洋医学では【養生】を重んじており、人間の正気を弱らせる様々な行動に対しアドバイスすることもできます。
このことは、無何有(むかゆう)が普段から実践していることですし、感染対策を取りながら今すぐにでも実践できます。
そしてコロナ禍が長引く中、外出自粛や新しい様式での生活で起こる不調も出てきています。
③につづく。