コロナ禍の鍼灸③

③外出自粛や新しい生活様式にすることで起こる不調に対して。
この2ヶ月ほど、外出自粛で家にいる時間が多くなってそれによる不調を訴えられる方が、当院でも増えました。
例えば運動不足です。
東洋医学においては身体を動かさずじっとしていると、脾臓(消化器系)の働きが落ちると言われます。
加えて家にいる時間が増え、ついつい食べ過ぎてしまうなどで、消化不良や関節の痛みが出てきたという方。
他には、慣れないZoom会議やリモートワークでPCに向かうことが増え、目を酷使することで起こる不調。
目を酷使すると血が不足します。
血の不足は筋肉の引きつり(凝りや痛みにつながる)を起こしたり、気疲れのような疲労感を生じさせたりします。
また、目を使うことで上半身に気血が集まるので頭痛なども起こりやすくなります。
これらの症状はコロナ禍の中でなくとも見られる症状であり、無何有(むかゆう)においてもよくお越しになられる症状でもあります。
さて、3回にわたりコロナ禍の中で東洋医学(漢方・鍼灸)ができることについて書きましたが、どのような状況でも鍼灸施術が役に立つ場面があります。
コロナ禍においても、コロナ以外の疾患で悩んでおられる方が減るわけでなく、実際にこの2ヶ月間もそのような方々のご相談も受けてまいりました。
無何有(むかゆう)においても、引き続き感染対策をしっかり取り、新しい生活様式の中、みなさまのお役に立てることができれば幸いです。