新年度、新学期、新生活。
そんな単語が多くなる4月ですが、こんな時期によく起こるのが「気疲れ」です。
当院でも気疲れと思われるような症状の方が増えてます。
実際に「気」の疲れとは、何の疲れなのか?
今日はそんな話です。
気疲れが起こる気を遣うような状況にいるときには、人間の身体は「緊張」しています。
この緊張を維持しているのが【肝】の働きで、東洋医学では身体を活動させるための臓器として認識しています。
ですので、新しい環境だったり、新しく人間関係が始まる時だったりすると、身体の中では肝臓が頑張って働くことにより色んな事に気を遣って、集中できるようにしてくれています。
そんな4月の様々な状況において、気を遣いながらその状態を維持し続けるとなると、当然肝臓に負担がかかります。
そうなると肝臓の活動力が落ちてしまいますので、そこに疲れが現れます。
これが「気疲れ」というものになります。
注意点はその気疲れをそのままにして、さらに肝臓の活動力が落ちていくと、実は気力まで落ちてしまいます。
そうなると気疲れからうつのような症状になってしまうこともあります。
GWに入ると一旦緩みます。
しかしGW明けに再び肝臓が頑張ろうとした時、その疲れを引きずっていると、もうスイッチがいれられない状態になっているのです。
ですので、この時期の気疲れは要注意です。
GWまで一気に駆け抜けるではなく、間にリラックスする期間を入れるなどして、身体とこころのケアをすることをおすすめします。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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