パニック障害
心と身体を安定させるため無何有で行うこと。 Introduction

パニック障害は動悸、頻脈、めまい、呼吸困難といったものが発作的に起こる病気です。
またそれらの症状が常に起こるのではないかという不安感を伴い、いつも安心できないという方が多いです。
発作が起こる状況には人それぞれの違いがあり、電車や車に乗ると起こるなど日常生活上の不便を生じるケースもあります
原因として脳内神経伝達物質などが関係していると言われているようですが、ここでは東洋医学的な考え方をお話しします。
突然起こるパニック発作の東洋医学的メカニズム。 Understanding
発作時に起こる動悸などの症状は、【肝臓の気が過度に発動する】ことで起こります。
「過度に」というところがポイントです。
というのも、発作が起こりやすい状況に電車などの閉鎖空間、精神的緊張状態といった場面が挙げられますが、このような状況では健康な人でも、肝臓の気は発動しています。
ところが、
① 日常的にストレスなどがあり、平常時から肝臓の気が発動している人
② 気を落ち着かせる腎臓の働きが低下している人
は、発動する肝臓の力を制御できずに【過度に】なってしまいます。
急に発動した肝臓の力が心臓や肺の動きを阻害することで動悸や呼吸困難を引き起こすというわけです。
肝臓の発動が心臓の動きを乱すと心臓の拍動が不安定になります。そのから不安感が生じています。
ですので、身体のバランスが崩れていることから生じた不安感となりますので、メンタルの問題ではないと言えるのです。
身体の安定が心の安定につながっていく。 Approach

このように、パニック障害はメンタルよりも身体的な問題にウェイトがあります。
つまり、肝臓の気の発動を制御できない身体側が主な原因という事です。
施術としては以下の2方向からのアプローチとなります。
①:肝臓の過度な発動を和らげる。
②:気を落ち着かせる働きを助ける。
当院での施術例の多くは身体が安定しだすと、発作の程度や頻度が減っていきます。
そうなれば、メンタルにかかる負荷も軽減され、不安感も生じにくくなっていくようです。
無何有(むかゆう)では、無理に気持ちを落ち着かせようとはせず、まず身体を元気にすることを意識してもらっています。
心と身体のつながりを考えているからこそ、「まず身体から」という事ができます。