お酒が百薬の長と言えるのは、適量までである。
というのは、知っていながらも、実行するのが難しい!!
毎度毎度、酒を飲んでは二日酔いに後悔するという方も多いのではないでしょうか?
『徒然草』の中でも「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ。」というのがでてくるように、今も昔も病気を引き起こす要因として、よく知られています。
薬として絶賛されながらも、よろずの病の原因とされ、相反する評価を持つ酒。
酒の気味を調べてみると、甘(辛・苦)にして大熱とあります。そして毒ありとも
あります。
身体の中に入れば、その熱の力を借りて、気血がめぐり、冷えを散らしてくれるという効果が期待できます。
ただし、それが過ぎると身体が熱に偏るので、病気になってしまうということなのです。
酒の毒というのは、この熱によるところが大きく、熱の蓄積が大病をも引き起こしてしまいます。
ところで、東洋医学では人間の感情は、五臓という身体の内側にある蔵の中にしまわれていると考えます。
もし、蔵を閉じる力が、お酒の熱気によって弱まると、中から感情が出てきます。
怒ったり、泣いたり、普段は言わないことを話したりというのを、気味から考えるとこのような解釈となるのです。
普段はしまわれているはずの、感情が出入り自由になりますから、自分を抑えて量を減らすということも、当然難しくなります。
二日酔いも、熱が残っていることが原因で起こるので、残り熱がある経絡を見定めて鍼をすれば、酔いは早く醒めます!!
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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