仏教の中の禅宗の本に「座禅和讃」というものがあります。
その一番初めの一言は
「衆生本来仏なり」
(生きている者はみんな、元々から仏さまなのです。)
禅宗の他の書籍を読んでも書いてあるのが、このことです。
生まれた時からずーっと持っているはずの仏性に気づいて、本来の心を取り戻す。
これ、東洋医学の根本思想と全く同じなのです。
人間の身体は、地球が誕生した時から繰り返される自然の営みの中で、作り出された傑作です。
そこには、外部から異物(ウイルスなど)が入って来たら、それに抵抗する免疫機構があり、けがをしたら、それを修復する力も備わっています。
他にも、人間は病気をしたら、それを治そうとする様々な働きを持っています。
そう、元々、完成している身体なのです。
病気を治す力を、元々から持っている。
これは、誰に教えられたわけでもなく、身体が自然にやってくれることです。
身体の治る力が、本来の通りに動けるようになれば、自然に治っていくようになっています!!
鍼や灸は、その生まれた時からずーっと持っている治る力に、きっかけを与えてやるだけ。
身体が病気の時は、マイナス思考になりがちですが、
「治る力は、誰にでも備わっているもの」と考えて前を向いていくことも大切です!!
禅宗では、お坊さんが「喝!!」と言って、本来の心を取り戻すきっかけをくれます。
無何有(むかゆう)では、鍼灸治療がその代わりです。
あなたが持っている治る力が働いていくように、身体に「喝!!」を入れます!!
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
最近の投稿
- 院長日記2024.01.132024年もよろしくお願いします。
- 東洋医学というもの2023.04.11気疲れの4月。
- 院長日記2023.02.16干支一回り。
- 院長日記2023.01.112023年もよろしくお願い致します。