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症例集

ベーチェット病・月経過多/40代・女性

ベーチェット病・月経過多/40代・女性

症例集

主訴:ベーチェット病(主に手足にできる結節性紅斑)・月経過多

数年前にベーチェット病と診断される。投薬治療により症状が寛解しているが、薬は飲み続けなければならない。また20歳ごろから過多月経が続き、これも薬で治療しているものの、貧血を起こすこともある。

<東洋医学的診断と施術>

まず特徴的なのは右脉の腎が蓄えている水が少なくなっているということです。これは右手の尺中という部分に弦脉がでていることでわかります。弦脉は水が少なくなって固くなることで出現します。

さらに右手の脉全体では、滑脉という陽気が強く熱をもっている状態を示す脉が出ています。

左手の脉も弦脉が出ていますが、こちらは脉の表面の部分が特に顕著です。これは身体の深い部分で陰気が足りず、身体を潤す水分が充分に行き渡っていない証拠になります。

背中をチェックしてみると、上半身の肩甲骨の間がカチコチになっており、気の発散が十分でないようです。このため、普段から肩こりがありあす。

問診上でわかったことは、20代の頃、仕事の都合で夜中まで作業をしなければならず、睡眠時間も少ない生活を送っていたとのことです。

これらから、腎蔵の水が少なくなることで、身体の熱をうまくコントロールできなくなり、その熱が起こす病態だとわかりました。

内部の熱が外へ発散されようとするときに、上半身の気が詰まっており、発散できず、皮膚付近に停滞し、そこに結節性の紅斑を生じます。

また、その熱が生殖器系に行くことで、月経量が増え、出血が増えることで貧血の症状を出していたことと思われます。

施術内容

腎虚より発生した虚熱が熱のコントロールと気の発散を阻害している身体として治療をしていきました。

まず熱のコントロールですが、これには右の心包経と呼ばれる経絡の内関という手首の少し上の所にあるツボを主に用いました。

また肩甲骨の間のコリを丁寧に鍼することで気の発散を助け熱を外へ出していきます。

腎の水を増やし、熱を鎮める方法としては、ふくらはぎの内側を流れる腎蔵の経絡と脾蔵の経絡を治療に使います。

以上の治療で熱のコントロールがうまく出来だすと、紅斑が出来にくくなっていき、今では投薬がなくても、紅斑はでないようになりました。

また腎の水が増えることで熱がなくなり、月経量も安定しています。こちらも投薬なしでも大丈夫なようになりました。

症例集

症例集について

この症例集では症状ごとに身体の状況や施術、術後の経過などを掲載していますが、人それぞれに体質や生活環境の違いがありますので、同じ症状の方が同様の経過をたどることを、当院が保証するものではないということをご理解いただければ幸いです。当院の施術をイメージする参考としてご覧ください。

Infomation

受付時間

日祝
10:00-12:00
16:00-20:00

▲・・土曜日は10:00~15:00(最終受付)

施術料金

大人中高生小学生幼児
初診料金7,000円5,000円4,000円2,000円
再診料金5,000円3,000円2,000円1,000円

料金はすべて税込み。

大人のみ5回分回数券があります。詳しくはこちら。

アクセス

最寄駅阪急電鉄西宮北口駅 徒歩1分
駅からの
経路
北改札口 → 北西階段を下りる → 駅前ロータリー → "ジャンカラ"の左側の道を進む → すぐ左側に法貴ビルが見えてきます。
駐車場 当院専用の駐車場はございません。近くのコインパーキングをご利用ください。
バリアフリー 駅から当院までの道のりは平坦で、ビル入り口にある小さな段差を除き、ほぼバリアフリーとなっています。ビル内にはエレベーターがございます。

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当院は一人一人の施術を丁寧かつ正確に行うため、完全予約制とさせていただいております。