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症例集

アトピー性皮膚炎/10代・男性

アトピー性皮膚炎/10代・男性

症例集

主訴:アトピー性皮膚炎(部位:首、顎、顔面部、肘、前腕、膝裏、下腿)

1才の時にアトピー性皮膚炎になり一度は入院。3才ごろにはキレイになり治まっていたのだが来院、半年前の夏ごろ~再び出始め、両腕、首~腹部や膝裏に広がっていく。

肌の赤みはそれほどないものの、痒みと顔面や顎、腕の滲出液が多い。

<東洋医学的診断と施術>

子供の頃、いったん治まったアトピーが大きくなって再び出始めることは少なくありません。

この方の脉を取ると、脉がゆるーくなり、力がなく、奥へ沈んでいるような脈でした。10代の男の子ならば、血気盛んであってもっと力のある脈なのです。

脈が緩くなるのは、脾臓の病気とされます。脾臓は消化機能を助ける臓器ですので、それがうまくいっていないようです。つまり、皮膚を再生していく過程で必要な気血の生成が足りないという事です。

また脾臓は悪くなると湿気を生んでしまいます。それが滲出液が多い要因となっています。

また、身体を触っていると、非常に熱が多いことに気づきます。腹部では、みぞおちから脇腹にかけて、背中は肩甲骨の間から、頭にかけてです。また肘の外側にも熱が多くありました。

脈では力なく沈んでいるものが、これだけの熱の反応を出すことは、あまりないので、どこかに熱の見落としがあります。そこでもう一度脉を取り直すと、沈んだ奥の方だけ、脈が早めに流れているのです。

脈が早いというのは熱を表しますので、この方は身体の奥の方に熱があるという事になります。

まとめると、脾臓の弱りで消化機能が落ち、発生した熱と湿(滲出液)が皮膚に停滞することにより起きたアトピー性皮膚炎ということです。

治療には二つのポイントがあります。一つは脾臓を助け、消化機能をあげることで、皮膚再生時において健康な皮膚をつくらせること。もう一つは熱の処置です。

脾臓に対する処置は背部の脾兪というツボを用いました。一方、熱に対する処置では、肘の曲池というツボと足外側の陽陵泉、臨泣というツボに熱を漏らす鍼をします。

これだけではなく、他にも大事なツボがあるのですが、このような治療をすること一年ちょっと。

痒みが少しだけ出るものの、皮膚もキレイになり滲出液も全く出なくなっています。

脾臓が主となるアトピーの場合、食事に気をつけなければ治りは悪くなります。この方はお母さんがしっかりとそれを行ってくれたようで、脾臓がだいぶ良くなってきたころから、熱の発散もしやすくなり、治るスピードがあがりました。

症例集

症例集について

この症例集では症状ごとに身体の状況や施術、術後の経過などを掲載していますが、人それぞれに体質や生活環境の違いがありますので、同じ症状の方が同様の経過をたどることを、当院が保証するものではないということをご理解いただければ幸いです。当院の施術をイメージする参考としてご覧ください。

Infomation

受付時間

日祝
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▲・・土曜日は10:00~15:00(最終受付)

施術料金

大人中高生小学生幼児
初診料金7,000円5,000円4,000円2,000円
再診料金5,000円3,000円2,000円1,000円

料金はすべて税込み。

大人のみ5回分回数券があります。詳しくはこちら。

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当院は一人一人の施術を丁寧かつ正確に行うため、完全予約制とさせていただいております。