主訴:生理痛
日頃から生理痛がひどく、初日には、一日寝込むこともしばしばある。
時には嘔気を伴い、気分が悪くなる。
その他:額にニキビができやすい。ニキビは化粧品やエステなどいろいろ試してみるも効果がなかった。
■東洋医学的診断と治療
この方の脉には血が少なくなったことによる革脉が出ています。
血が少なくなったことによる冷えが、生理痛の原因です。
その冷えは腹部の右下の部分に存在しており、月経時には、そこで気の停滞が生じてしまいます。
内部に冷えが存在することで、陽気が外部へと張り出し、上半身(頭)の方に停滞してしまいました。それがニキビの原因となっています。
血中の火の不足から起こる虚陽の逆気という病態として、三陰交、大巨、臨泣で治療。
三陰交は血を補う。大巨は冷えを退ける、臨泣は虚陽を降ろすという役割があります。
冷えに対する処置なので、身体の状態によってはお灸も使用しました。
生理痛はすぐに治り、額のニキビに関しては半年くらいできれいになりました。
現在も冷えの改善のために通院中、再発はありません。