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自律神経は、人間の身体で起こる無意識下での働きすべてを調整しているものなので、ひとことで自律神経失調症といっても、その症状は身体全部に及びます。
自律神経は交感神経と、副交感神経という相対する働きを持つ神経に分けられます。
交感神経は、身体が活動する時や興奮する時に優位に働き、副交感神経は、逆に身体を休ませる時や食べ物の消化吸収時にも働きます。
この二つの神経の働きを、東洋医学でいう気の動きで解説すると、
自律神経失調症という名称なので、このどちらかの働きが乱れてもそこに当てはまるのですが、臨床で見かける多くは、交感神経が過剰に働いてしまっている場合です。
つまり、気を上昇させる、気を引き締める働きが強くなっているわけです。
実は現代社会の生活環境において、交感神経を働かせすぎてしまうことが非常に多いのです。
交感神経が働いている状態はいわば戦闘モードと言っていいのですが、
スマホやパソコン画面を見ている時間が長い。
人間関係などのストレスが多い。
常に時間や多忙さに追われている。
といった生活環境では言わずもがなです。
無何有(むかゆう)での施術としては、上昇した気を落ち着かせる鍼灸、身体を緩める鍼灸をしていくことで、良くなることを目指します。
交感神経や副交感神経の働きを細かく考えるとややこしいですが、前述した気の動きで考えるとわかりやすく感じられるのではないでしょうか?
東洋医学は、身体のバランスを重要視する医学ですが、実は交感神経と副交感神経のバランスが重要な自律神経の病気と、相性がいいと考えられます。
実際に当院の臨床例を見ていますと、前述の考え方を基本にして、その人の症状に合わせて鍼灸施術をしていくことで、結果がでています。