スポーツ傷害と鍼灸治療!!

2013年09月10日スポーツ傷害と鍼灸

oriental

祝!!TOKYO 2020!!ということで、スポーツに関連する話です!!

近年、スポーツによる怪我の回復やその予防、またコンディショニングといった部分に、鍼灸治療が盛んに取り入れられています。

有名スポーツ選手の記事などに、鍼灸治療の文字が登場することもしばしばです。

さて、鍼灸治療とスポーツ傷害は結びつくかもしれませんが、東洋医学とスポーツ傷害という結びつきには、あまりピンと来ないかもしれません。

確かに、東洋医学の書籍をひも解いても、スポーツによる怪我と直接関連している内容はありません。

ただ、これは無何有(むかゆう)での経験上の話ですが、スポーツによる怪我の回復やその予防、またコンディショニングの一部には、東洋医学的な視点からのアプローチが有効である場合が少なからずあるのです。

 

1、繰り返す怪我

同じ部位のケガを何度も何度も繰り返すということは、めずらしくはありません。
私も学生時代は、左足首の捻挫を繰り返しました。

このような時に、実はその人の持つ臓腑バランスの特徴が影響していることがあるのです!

例えば私の場合は、肝臓が、脾臓の血をたくさん消耗してしまい、そのせいで脾臓とコンビを組む左足の胃の経絡が引きつりやすいというところがあります。
実際に、左足の方が関節が硬く、柔軟体操でも、左の方がキツイです。

何度も繰り返すケガの場合は、このように臓腑バランスを調えるというアプローチ法もあります!

 

2、ミドルエイジのスポーツ障害

私自身もなんとか身体に鞭打ってバスケットボールをしています。
20代ではなんともなかった動きができなかったり、身体の衰えは確実にあります。

衰えを自覚したうえで、手を抜きながらやっても、筋肉にかかる負担は大きいのです。

東洋医学において、老いとは、水分の減少を指します。
これはもちろん筋肉も例外ではなく、 筋肉の水分の減少→筋肉の引きつりを招きます。

こういう状態が基本にありますから、ミドルエイジのスポーツ障害(多いのは腰痛や肩痛)には、筋肉だけのアプローチよりも、水分の減少へのアプローチが大事になることがあるのです。

これは、内臓から治療を行っていく東洋医学ならではの視点です!!

 

これ以外にも、オーバーワークによる疲労からくる障害にも、東洋医学的アプローチが有効です!!

最近では、マラソン愛好家の方に多く、長い距離で練習をすることで、筋肉の血が足りなくなり、膝や脛を痛める場合が多いようです。

 

このように、単なるケガだと思っているものの背景に、内臓のバランスや老いが関わっていることがあります。

単なるケガであれば、適切な処置で回復してくれます。
もし、回復が遅いとか、何度も繰り返すというようなことがあれば、一度、東洋医学的な視点から、身体の状態を見てみるということを、おススメします!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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