コロナ後遺症と鍼灸

2022年03月19日東洋医学というもの

長引くコロナ禍の中、当院では過去にいくつか記事をあげてきました。

ウィルスと東洋医学
コロナ禍の鍼灸①
コロナ禍の鍼灸②
コロナ禍の鍼灸③
中風という名の病気

今回はすでに当院にお越しになっている方も多い【コロナ後遺症】について東洋医学の視点からお話したいと思います。

新型コロナウイルスによる感染症は東洋医学の視点では【外感病】と言います。
外部の環境要因(=外邪)が人体の恒常性を乱すことによって起こす病気です。

外感病は字の通りに外から始まる病なので、体表において始まり体表で終わるのが最も軽症となります。
現象でいうと発熱、頭痛に始まり、発汗で終わるというものです。

本当に軽症であれば、これできれいさっぱり治ります。
しかし、様々な要因により、きれいに治りきってくれないということが起こります。

このようなことが起こる理由は以下の二つ。

①外邪の影響が身体の奥まで及んでしまった。
②身体が弱ってしまっていて病を除くことができない。

①の場合、体表の熱が取れても、身体の深いところに熱が残っているという状況です。
「熱は下がったけど、咳が止まらない」といった症状は熱が肺に残っているというもので、これに当てはまります。熱の残る場所によっては違う症状が出ます。

②の場合では、外邪の影響を取り除く力が不足している状況です。
力不足のまま、外邪と身体が闘っている状況ですので、外邪を追い出すこともできず、疲労だけがたまっていきます。
「高熱はないが、微熱が続いて身体がだるい」といったものがこれに当てはまります。

①②いずれの場合においても外邪の影響が取り除かれるまでは、その身体の状態は続いていきます。
これが東洋医学から見た【コロナ後遺症】です。

①においては、その熱を外に出すように、②においては疲れた臓腑を助けるようにして鍼や灸にて対処していくことになります。

東洋医学においては、ウイルスそのものよりも、その影響を受けた身体の方に主眼を置きます。

身体が外邪の影響を受けなければ、そもそも発病することもないですし、影響を受けても弱っていなければ発病しても軽く済み、後遺症も少なく済みます。

普段からの養生が大切だという所以ですね。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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