前回のブログ(3月3日更新【ウイルスと東洋医学】)を更新した時は、まさかここまで影響があるとは思っておりませんでした。
今回はコロナ禍の中、東洋医学(漢方・鍼灸)には何ができるかという視点で話をしたいと思います。
①コロナウイルスによる肺炎などの症状自体に対して。
以前のブログでも書いたようにウイルスというものがまだわかっていない時代においても、今回のような感染症の流行は起こっていました。
つまり、東洋医学は長い間それらの疾患と闘ってきたわけです。
直近でもSARSや新型インフルエンザ流行に際し湯液(漢方薬)や鍼灸施術が行われ効果を示した例があり、東洋医学ができることは多々あります。
西洋医学の場合、ワクチンや治療薬が目指すのはウイルスに対して効果を示すことですが、東洋医学の場合は、その人自身の身体に焦点をあてます。
東洋医学ではコロナやインフルエンザのような感染症の原因を外邪と呼びますが、その外邪に対して患者の正気が勝れば深刻な病状には至りません。
今回のコロナでも基礎疾患のあるなしで病状の重さが変わっていますね。
つまり、東洋医学の闘い方とは、漢方や鍼灸を用いて、その人の身体が外邪に打ち勝つことができるようにするということです。
すでに漢方や鍼灸の専門家や学会がガイドラインを発表しています。
もちろん市井の鍼灸院では感染拡大のリスクとも向き合わなければならないので、高度に管理された場所での話ではあります。
だったら、無何有(むかゆう)のような鍼灸院はコロナ禍に対して何もできないかというとそうではありません。
②につづく。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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