中風という名の病気。

2020年12月05日東洋医学というもの

昨年の11月ごろには、すでにコロナによる肺炎患者がいたそうですが、そこからはや1年が経ちました。

以前、このブログにて「ウイルスと東洋医学」という記事を書きました。

ウイルス性の疾患は東洋医学では「風の邪気=風邪が人間の身体を侵した」と考えるといった内容の記事になります。

今回はその先の話。
風邪が身体を侵していく時に、人間側の力が落ちていると、風邪は体表からどんどん深く入り込みます。

最初は体表に留まっていたものが、脈、肉、筋、骨と深く入り込み、さらには六腑、五臓へと邪気で侵されていきます。

今回のコロナも風邪ではあるのですが、それに身体が耐えきれないと一気に肺まで入っていきます。故に肺炎を起こします。

さて、コロナの研究が進むにつれて肺炎以外の疾患も多く報告されているようです。
その中に脳卒中が挙げられています。

実はこの病気、東洋医学では【中風】という名前がついています。

風の邪気が身体の奥深くに中る(あたる)ことによって卒倒、頭痛、麻痺などの症状を起こすという考え方です。

風邪がいわゆる感冒の症状だけではなく、様々な影響を人間に及ぼしうるということを中国古代の人たちは知っていたということですね。

繰り返しますが、前提として、人間側の力がかなり落ちているということがありますので、よほど不摂生をしている人でなければ、そこまで深く侵されることはありません。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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