コロナ禍の鍼灸③

2020年06月16日東洋医学というもの

③外出自粛や新しい生活様式にすることで起こる不調に対して。

この2ヶ月ほど、外出自粛で家にいる時間が多くなってそれによる不調を訴えられる方が、当院でも増えました。

例えば運動不足です。

東洋医学においては身体を動かさずじっとしていると、脾臓(消化器系)の働きが落ちると言われます。

加えて家にいる時間が増え、ついつい食べ過ぎてしまうなどで、消化不良や関節の痛みが出てきたという方。

他には、慣れないZoom会議やリモートワークでPCに向かうことが増え、目を酷使することで起こる不調。

目を酷使すると血が不足します。
血の不足は筋肉の引きつり(凝りや痛みにつながる)を起こしたり、気疲れのような疲労感を生じさせたりします。

また、目を使うことで上半身に気血が集まるので頭痛なども起こりやすくなります。

これらの症状はコロナ禍の中でなくとも見られる症状であり、無何有(むかゆう)においてもよくお越しになられる症状でもあります。

 

さて、3回にわたりコロナ禍の中で東洋医学(漢方・鍼灸)ができることについて書きましたが、どのような状況でも鍼灸施術が役に立つ場面があります。

コロナ禍においても、コロナ以外の疾患で悩んでおられる方が減るわけでなく、実際にこの2ヶ月間もそのような方々のご相談も受けてまいりました。

無何有(むかゆう)においても、引き続き感染対策をしっかり取り、新しい生活様式の中、みなさまのお役に立てることができれば幸いです。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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