“風邪には葛根”を詳しく!!

2013年10月25日東洋医学というもの

oriental

葛根湯という漢方薬は、東洋医学の事に興味のない方も知っているほどメジャーな薬です。

カゼを引いた時に、葛根湯という選択肢は間違ってはいません。
しかし、カゼを引いた時にも、実は段階があり、そのすべてに葛根湯が良いというわけではありません。

カゼを引いた時のメカニズムは、昨日の記事で解説しましたが、

風寒の気によって体表が冷やされ、頭や肩がこり、さむけがして、発熱している。

こんな状態の時に限って、葛根湯は有効です。

例えば、一度汗をかいて、熱が下がった後や、発熱して数日が過ぎ、咳がひどくなってきたという場合には、葛根湯が効く身体の状態ではないことが多いです。

そして、大事なことを、もう一つ言っておきます。

風寒の気の影響を受け、カゼを患う時、人ぞれぞれに違いがあります。
カゼの引き始めは、確かに上記の症状がでることが多いのですが、人によっては違う発症の仕方をすることがあります。

その時も、葛根湯は合いません。

葛根湯は本当にメジャーな薬ですし、すぐに手に入りますが、カゼを引いたら、誰でも、いつでも、いいというわけではないことを知っておいてください!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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