無何有(むかゆう)の質問コーナー第11弾!!
今回の質問は、
「せんねん灸って何ですか?」
です。
最近、よく雑誌やテレビでも見かけるようになった「せんねん灸」
お灸にもいろいろな種類があって、せんねん灸は台座灸(隔物灸)という種類になります。
写真のように台の上にもぐさがのっていて、熱を緩和してツボに伝えます。
身体の感覚としては、火をつけると徐々に温かくなってきます。
ピークに少し熱く感じるぐらいで、全体的には温かい感じが持続します。
なので、温灸とも言われます。
熱くもないし、痕も残りませんので、お灸のイメージとは違うかもしれません。
この温灸の作用としては、
ツボの周辺の皮膚面を温めて、気血の流れをよくする。
と無何有(むかゆう)では、考えています。
ところで、せんねん灸は無何有(むかゆう)では、ほとんど用いません。
では、どのようなお灸かというと、「透熱灸(とうねつ)」というものをします。
これは、写真のような米粒の半分くらいのお灸を直接ツボにのせてします。
このお灸は、一瞬チカっと熱く感じます。
透熱灸は温灸と比べ、熱さを深部まで伝えることができます。
ですので、作用としては、
ツボに熱を加えて、寒気を散らしたり、深い部分を温める。
となります。
少しせんねん灸から、話がずれましたが、
気の流れが鈍い場所にすることで、気血の流れを良くしてくれるもの
と、理解していただければいいと思います。
お灸と言っても温かい感じがするものなので、興味があったらぜひ試してみてください。
凝っているところや、痛いところにするのもいいのですが、身体にあったツボにすることでより良い効果が得られますので、
鍼灸師に身体を診てもらい、適したツボを選んでもらってください。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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