硫黄は純陽の物質。

2014年04月18日無門-むかゆうの門-の補足

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先日、無何有(むかゆう)の門第28回を公開しました。

内容はそれぞれの温泉が持つ個性=泉才の話です。
その中に、硫黄の話がチラッと出てきましたが、その補足です。

江戸期の文献を見ていると、
「温泉は硫黄が沸かしている」
という解釈が出てきます。

日本全国を見渡せば、必ずしも硫黄が存在するとは限りませんので、もちろんそんなことはないのですが、
日本のような火山の多い土地柄では、温泉とともに硫黄が産出するところが多いのです。

そこで、硫黄や他の鉱産物が温泉を沸かしているのではなくて硫黄も温泉と同じ過程で産出するという説が立てられます。

「温泉が地中に集まった陽の気が水脈と出会い湧き出たものならば、硫黄はその地中の熱が大地の中の膏液をいぶし、蒸し、凝らすことによってできるものである」

というのがその説です。

「温泉も硫黄も同じ地中に集まってきた陽の気が熱と化し、その熱によってできたものだから、同じところにあってもおかしくはないし、

もし温泉のあるところに硫黄がなくても、大地のなかに硫黄の元となる物がなければできないのだから、これもおかしくはない」

とこのように考えたわけです。

そしてこの硫黄は泉才(温泉の個性を決める成分)のなかでも取り分け重要視されています。

硫黄の性質がまじりっけのない純粋な陽の物質で、人体中の陽気の源である命門の火を助け、温める作用が強い

と古人たちが考えていたからです。
水と火の交じり合った温泉、そして硫黄、これらがそろってこそ温泉だと言い切った古人もいたほどです。

硫黄の臭いがすると、「温泉に来た」と感じるという方が多いかもしれませんが、このように身体へのいい効能も硫黄がもたらしているということなのです。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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