【怒】は肝を傷つける。

2014年08月29日東洋医学というもの

oriental

近年、メンタル疾患以外の病気でも【感情の乱れ】が関わっている場合があるとの研究が出てきています。

感情には様々なものがありますが、そのうち臨床で良く見かけるのは、【怒】による病変です。

 

東洋医学の古書には、「怒は肝を傷る(やぶる)」と書かれています。

怒りというと、「顏を赤くして大声で怒鳴っている」というのが基本のイメージだと思いますが、しかし臨床をしているともっと幅広い状況で「怒→肝の病変」が起きています。

それらがどんな状況かというのは、【怒】という字の成り立ちを見てみるとよくわかります。

上半分の「奴」は「力を込めて働く奴隷」の様を指します、それにしたごころですので、「怒」というのは、「心を強く緊張させること」となります。

そこから考えていくと、

ストレスで心が抑えつけられている。
自分の思うままにならない欲求不満。

といった状況は、そんな心理を現わしていますし、

勉強や仕事などに意識を集中させる。

という状況も、「心を緊張させる」に含めることができます。

また、几帳面な方が「予定通りに事が運ばない」とか「大雑把な同僚がいる」などで小さな【怒】を溜め込む場合もあったりします。

当院における症例では「編み物」をすると肝の病変が現れるという方がいました。

これも意識を集中して心を緊張させているからなのです。
(この場合は他に大きなストレスが原因としてあったので、編み物は引き金程度の影響でしたが、こういうこともあります。)

 

このように見ていただくと、日常のそこかしこに【怒→肝の病変】となる要因が潜んでいることがおわかりになると思います。

ですので、食事や睡眠などに意識を向けるのと同時に、「心の緊張」への対処も意識することが、特に現代社会においては重要になるのです。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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