東洋医学でいうところの胆のうの経絡には【枢】という働きがあります。
この枢とはドアの回転軸のことを指し、ドアを開けるか、閉じるかを調整しています。
なので、この胆のうの経絡は身体の側面=表と裏の間を流れているのです。
そういう働きをしているので、「胆のうからは決断が出てくる」と、古書にも書いてあるのです。
この1年ほど決断の連続による身体の変化を診させていただきましたが、やはりこの記載は正しいようです。
その決断の連続とは【結婚】とそれに伴う準備の中で次々と出てくるものでした。
式場はどうする?
誰を呼ぶ?
ドレスは?写真の前撮りは?
ライスシャワー?バルーン?
よくよく話を聞いていると、これほど決断を迫られることはそうそうないなと思うくらいです。
一日中、打ち合わせがあった後の身体を診ると胆のう→肝へと影響がでたようで、肝の弱りが出ています。
肝臓は人間の活動的な力の源ですので、そこが弱って気持ちが落ち込むということは臨床でもよく見かけるものなのですが、所謂マリッジブルーもこんなところから始まる場合があります。
幸いその方は落ち込むところまでは行ってなかったようですが、少し活力がなくなっていました。
3000年前の中国にマリッジブルーがあったかはわかりませんが、古書の記載には毎度驚かされます。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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