先週末からかなり暑くなりました。
ついに夏本番に近づいているなと感じる方も多いのではないでしょうか?
当院においても多くおられるのですが、この時期になると身体がだるくなったり、足が重く感じたりするという症状が増えます。
このような方は臓器で言うと【腎臓】が疲れています。
どういう事かと言うと、外気温が上がると身体の中も熱くなりますが、熱くなり過ぎると当然、身体にとっては良くないことですので、きちんと冷却する装置が人間にはあります。
それが【腎臓】です。腎臓は車でいうところの「ラジエーター」の役割があります。
車のエンジン自体が動いて熱くなった時に、冷却水で冷やしているわけですが、その冷却水を循環させ、エンジンから熱をもらい熱くなってしまった水を冷やすのが【ラジエーター】です。
つまり、ラジエーターが壊れるとエンジンが冷やせなくなりオーバーヒートを起こし、車が故障してしまうのです。
人間の身体に当てはめて言うと、腎臓が働けなくなり、人体のエンジンである心臓がオーバーヒートすることになります。
暑くなり腎臓が疲れるというのは、熱くなった人体を冷やすために頑張って水を循環させ冷やそうとするからなんですね。
このようにして、腎臓が疲れてくると冷却水の循環が弱くなり水分停滞を起こします。
そうなると、ふくらはぎの内側を走る腎臓の経絡を中心としてむくみやすくなりますので、足が重たく感じるようになります。
さらに体内を冷やすことができなくなると、疲労感が増してきますし、オーバーヒートすると熱中症にまでなってしまいます。
一般に夏が弱いというタイプの方は、体質的に腎臓が弱いという方が多いようです。
また睡眠不足や肉体疲労で普段から腎臓を疲れさせてしまっている方にも同様の状態が起こります。
これからさらに暑くなり体内に熱が籠っていくようになります。
寝苦しいことも多いですが、うまく工夫して睡眠時間を確保し、疲労を溜めないように意識してください。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
最近の投稿
- 院長日記2024.01.132024年もよろしくお願いします。
- 東洋医学というもの2023.04.11気疲れの4月。
- 院長日記2023.02.16干支一回り。
- 院長日記2023.01.112023年もよろしくお願い致します。