日中はまだまだ暑いものの、少し涼しい気も入ってきているこの頃。
当院でも風邪をひいて調子を崩している方もちらほらおられます。
東洋医学では、発熱を伴ういわゆる【かぜ】の症状の原因に【外感】という表現を用います。
外感とは身体の外側、つまり気温、湿度などの変化を身体が感じて、体内の気を乱されることを指します。
そして、体内の気を乱すもののことを【外邪】と呼びます。
「かぜ」症状においては外邪のなかでも特に【風邪(ふうじゃ)】と【寒邪(かんじゃ)】が影響を及ぼします。
この二つ、程度の差はあるものの、いずれも体表面を【冷やす】ものになります。
すでに立秋を迎え、季節は秋になっていますので、涼しい風により【冷やされる】ことで風邪をひいてしまうわけです。
東洋医学の書籍によると、いにしえの聖人は身体を侵すような外邪に対し、それらを予測し予め対処することで、病気を防いだとあります。
現代にも、もしかしたらそのような聖人がいるかもしれませんが、私も含め凡人には到達できない境地であるのは確かです。
そうなると凡人はただ外邪にやられるしかないのか?というとそうでもないのです。
東洋医学が成立した2000年~3000年前にはなかった観測機器が現代にはあります。
それによって日々の天候がわかるようになりましたが、それを活用することで私たちにも対処が可能です。
利用するのは天気図。
つづく
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
最近の投稿
- 院長日記2024.01.132024年もよろしくお願いします。
- 東洋医学というもの2023.04.11気疲れの4月。
- 院長日記2023.02.16干支一回り。
- 院長日記2023.01.112023年もよろしくお願い致します。