刺鍼-ししん-は簡単にできる?

2018年01月11日東洋医学というもの

年末年始ともなれば、普段会わないような方ともお会いする機会があります。
私がこういう職業なので、話の中で鍼灸のことがでることも。

その中で「はりってトントンして簡単に刺せる。」というご意見。

「トントン」というのは、おそらくこの写真ようなものを言っているかと思います。

これは【管鍼法】と言って鍼管と呼ばれる管に鍼を入れ、少しはみ出た部分を指先でトントンして鍼を入れる方法です。

江戸時代の杉山和一という人が作り出した方法で、管鍼法と用いた鍼術は杉山流(杉山真伝流)として現代にも書物が残っているほどです。

現代の鍼灸学校においても、この方法を主に教えられますので、見たことがある方も多いかと思います。

さて、本題に戻り、この管鍼法は簡単にできるものなのか?ということですが、身体に鍼を入れるだけならば、簡単と表現しても差し支えありません。

しかし、何のために鍼をするかというと、病気を治すためであって、鍼を入れるためだけにするわけではありません。

病気を治すためには、痛みなく鍼を入れることができるか?、鍼をしてどのように気を動かすのか?という点も大事ですし、何よりどこに鍼をするのか?という最も重要な観点が必要です。

身体の状態によっては、どこに?の部分が正しければ、鍼をあてるだけでも気を動かし病気を治すことが可能です。

ですので、めちゃくちゃ上手に鍼ができても、どこに?の部分が間違えば、意味がありません。

トントンと簡単に鍼をしているように見えても、その裏にどこに鍼をすればいいかと考える学問と微細な気を動かすための鍼術があり、それこそが病気を治すための根幹であるということを知っていただければ幸いです。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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