その時、胃腸は冷えていたのか?

2018年04月14日東洋医学というもの

先週から今週にかけて患者さんに多く見られたのが【下痢・軟便】といった症状。

原因は先週末の気温の低下にあります。
寒気(冷気)が体内に入ってきたことにより、それが症状を起こしたと考えられます。

一般にいう身体を冷やして、お腹を壊したというものなのですが、この時胃腸は本当に冷えているのか?というのが今回の話です。

東洋医学において胃腸が属する【腑】は陽気=身体を温めるものが多い場所と考えます。
それは食べたものを鍋で煮込むようにして消化するというイメージで考えているからです。

そのイメージで言うと鍋は胃腸そのものになります。鍋が冷えていれば食べ物は煮込めませんので、もし胃腸が冷えてしまえば消化ができないし食べ物を大小の便に変化させることすらできないということになります。

つまり、胃腸そのものが冷えるというのは、死を意識するほどのよっぽどの状況であるということなのです。

では、なぜ先ほど気温の低下が原因でお腹を壊したといったのかと言うと、寒気が体内に侵入しようとした時に、身体がそれを排除しようとした姿だからです。

腸内に寒気が入ってきたものを排便によって外に出すという身体の生理反応と捉えるわけなんです。

確かに胃腸に寒気が入ってきていますが、胃腸そのものが冷えているわけでないというところがポイントです。
今回、当院で見られた患者さんも多くはそのパターンで、寒気が出て行ってしまった後は、通常に戻っています。

逆に腸内の熱が多くあり過ぎて、その熱を排出するための【下痢・軟便】というのもあります。

このような時に下痢止めを飲むと寒気が出ることができなくなるので、身体にとっては良くないことになります。
出していい【下痢・軟便】もあるということを覚えておいてください。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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