近年、当院への施術依頼で多いのが【自律神経の乱れ】によるもの。
頭痛や肩こり、めまいなどの上半身の肉体的症状や、やる気が出ない、イライラが止まらないなどメンタル症状を訴える方が多くなりました。
これらの症状の根っこにあるのは肝臓の変調です。
東洋医学の考える肝臓とは、中に血を蔵し活動的エネルギーを生じる場所です。
よく見かける肝臓の変調としては、蔵する血が減少し、活動的エネルギーのコントロールできなくなる場合とそして活動的エネルギーを作れなくなる時です。
いずれも血の減少が発端となります。
その血の減少に関わっているのが、今回の表題である【目の酷使】です。
目を使ってモノを見ている時、肝臓の血液が目に集まります。
もちろん、長時間見続けていると消耗量が増しますのでその分、血の減少が増えます。
一日の生活のなかで、家ではテレビ、通勤通学時にスマホ、会社でPCなど多くの時間、画面を見ています。
つまり、日常的に血の減少が起こっているのです。
実際にこれだけで病気になるという方は多くはないですが、ここに多忙、ストレス、出産育児などさらなる疲労が重なることで体調を崩してしまいます。
問診時に「スマホとかでよく目を使っていますか?」と尋ねると多くの方が「使っている」とお答えになります。
それだけなくてはならないツールということですが、そう考えると当院で【自律神経の乱れ】を訴える方が増えているというのも【目の酷使】と全く無縁ではないと言えそうです。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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