五臓六腑を中心とした人体の諸器官は、すべての人に同じく備わっています。
しかし、人の顔や骨格もそうですし、内臓の働きにも個人差があります。
東洋医学において、その個人差が生まれる原因について、五臓の大小や位置の高低、堅さ脆さが関わっているとされています。
そして実は、それらの五臓の強弱などが身体だけではなく性格やちょっとした動作にも影響します。
東洋医学的に患者さんの身体を分析する際には、脈診などの身体所見はもちろん、その人の動作にも注目しています。
例えば、当院に入ってくる際のドアの音。
当院のドアはちょっと古いのでキィーという音がするんです。
勢いよく入ってくる人、そーっと入ってくる人、それぞれでドアの音が違います。
そのドアの音によっては、その方の五臓の状態が推測できてしまいます。
その他では、待合から施術室までの歩行の様子、施術室内にてどのように待っておられるかとか、身体の状況の話し方など、すべてが参考となっています。
ですので、無何有(むかゆう)にいる時は、いつも様々なことに意識を向けて情報収集に努めています。
余談ですが、このように些細なことにでも意識を向けるようにしていると、少し勘が鋭くなりまして、自宅においても家内の機嫌の良し悪しに気付けるようになり、家庭円満にも役立ちます(笑)
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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