スイッチ。

2018年11月04日東洋医学というもの

更年期障害やパニック障害と言われるような病気で「突然、スイッチが入ったように症状が現れる」というものがあります。

前者だったらホットフラッシュ、後者なら呼吸促迫、動悸が例に挙げられます。
いずれも自律神経の交換神経が優位に働くときに起こりやすくなります。

この状態を東洋医学では【肝臓の気が旺盛になる】として考えます。

肝臓は人体内での活動力を生み出す場所で、気の動きで言えば下から上へと気を持ちあげる働きをします。

人間の生活の中で、活動力が必要になる時は頻繁に訪れます。

朝、仕事へ行く準備をする。
車の運転をする、電車に乗る。
人混みをぶつからないように歩く。

このような時はリラックスモードではなく、戦闘モードなので交感神経優位、肝臓の気が旺盛になっているわけです。

つまり、健康な人でもそのスイッチは頻繁に入っていて、身体が活動状況に合わせて調整を行っている姿ということです。

そのなかで、肝臓の気が強すぎる状態になっていたり、肝臓の気を安定させる力が弱っていたりすると、前述の病気となり突然スイッチが入ったように症状が出てしまうのです。

ですので、スイッチが入る身体自体は問題ではなく、むしろ身体は調整しようと頑張ってくれているのですから、それを正常に行えるよう助けてあげればいいのです。

基本的に身体は生きよう生きようと頑張っています。
だからそれを【助ける】。

東洋医学の根幹の考え方です。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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