縄文人の寿命。

2019年02月01日院長日記

「心拍数と寿命に関係性がある」という話を聞いたことがありますか?

ハツカネズミは1分間に600回拍動し寿命は4年、ゾウは1分間に30回で寿命は70年。

これを回数で計算すると、どちらも約15億回ぐらいとなる。

これは他の哺乳類でも同様になるようで、一生の心拍数合計が15億というのは生物学的にはっきりしているようです。

では、人間に当てはめるとどうなるか?
基準によって変わるのですが、調べたところ30年~40年くらい。

現在の寿命と大きく異なっていますが、実は縄文人の寿命がこれくらいだったというのです。

縄文人は狩猟中心の生活で住環境も整っておらず、今よりも自然の中で生きていたと言えます。

人間に近いとされている野生のチンパンジーが25年ほどということなので、もし人間が野生の生活をしたらやはりそれくらいが寿命なのかもしれません。

現代日本人が心臓の拍動数15億回を超えてもなお生きていられるのは、衣食住と医療の環境が整っていることが理由というのは、おそらく納得できることでしょう。

逆に言うと、これらの環境が崩れると、すでに15億回拍動している心臓は正常に動いてくれなくなる可能性があると生物学的には言えるわけです。

何が言いたいかというと、30歳以降の人生は、これまでの人類祖先の知恵と工夫により成り立っているので、今の環境を自身で崩してしまえば、いつ病気になり、心臓が止まってもおかしくないということなのです。

東洋医学の古書には、人間の生を全うするには養生をしなければならず、それをしない人間は早死にするよという内容がしょっちゅう出てきます。

私たちは、科学の発達したこの生活環境を当たり前のように享受してますが、今の寿命を保つのは本当は当たり前ではないということを覚えておきたいですね。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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