「鍼は人体にどのように作用しているのか?」
これは患者さんにもよく質問をされます。
東洋医学的に話せば、
【鍼をすることにより絡脈の気を動かす→繋がっている経脈および内臓の働きを調える】
となりますが、気?経脈?ってなる方も多いのではないかと思います。
そんな時に当院では【無意識】という言葉で説明しています。
体表に鍼をすると身体には無意識下において色々な反応が起こります。
鍼をした局所だけにおいても、末梢循環の変化、発汗、皮膚の発赤などが挙げられます。
そして、この無意識下の反応は内臓にも起こります。
鍼をした瞬間からお腹がグルグル動き出すという経験をした方もおられるかと思います。
これらの無意識下の反応は、体表のすべての部位において全く同じではなく、部位によって違いがあります。
お腹が動くこともあれば、尿意を催す、心拍が落ち着くこともあったりするわけです。
つまり、鍼は無意識下の反応に作用することによって、体表とその部位に関連性のある臓腑の働きを調えているということなのです。
これに気付いた中国古代の医者たちが人体を研究して見つけたのが【経脈】というもの。
経脈には、胃経、肺経、腎経など五臓六腑の名前が付けられており、それがその部位における臓腑との関連性を示します。
また、鍼の施術は体表→内臓ですが、病気の起こり方としては内臓→体表ということももちろんあり得ます。
暴飲暴食後に足の脛が張る、だるくなるなどは、胃と胃経の関連性における無意識下の反応のひとつです。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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