季節、時間によって。

2019年10月05日東洋医学というもの

東洋医学の人体の働きの中に「旺気(おうき)」というものがあります。

これは季節や一日の時間の移り変わりの中で、臓器の働きが大きくなることを指します。

例えば、肝臓が旺気するのは春の季節、1日でいうと朝の時間帯になります。
他の臓器で言うと、夏・日中は心、秋・夕方は肺、冬・夜は腎といった具合です。

これらの臓の旺気は、季節や時間に合わせて人間の身体の働きを調節するために起こります。

肝臓で言えば、朝、身体が寝ている状態から、起きて活動するための力を生み出すために旺気します。

日が昇ってくると、より活動がしやすいように心臓が旺気して全身へと力を広げていきます。
夕方になり、日が落ちてくると今度は肺が旺気して、全身から内側へ力をしまい込もうとしていきます。

そして、夜になると、腎臓が旺気することで、内側に力を蓄えるようにして、活動から休息へと移行します。

このように一日が過ぎていきます。一年も同様に考えることができます。

長々と解説しましたが、何が言いたいのかというと、「深夜にマラソンなんてするもんじゃない」ということです。

睡眠時間をずらして調整したとしても、腎の旺気に反して無理やり活動するわけなので、リタイア率が高いのも当然ですね。

 

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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