ストレスはこんな病気の原因にもなる!! その二

2013年06月27日東洋医学というもの

oriental

前回から、ストレスが身体に与える影響を解説しています。
ストレスがかかった時に人体の中では、肝臓の上へ伸びようとする力が抑えられます。
そこから、いろんな異変が起きてきますよという話です。

肝臓は、下から上へと動く力を管理しているので、それが抑えられると仕事を全うできなくなります。

そこで、肝臓は上へ伸びる力をもっともっと強くしようと考えます。

しかし、どんな力にも必要なもの、それはエネルギー源。
それを肝臓に供給しているのが、脾臓と腎臓です。

なので、肝臓が伸びようとする力を得るために、脾臓と腎臓も頑張ります。

もし、脾臓や腎臓が体質的に弱かったり、慢性化して疲れてくると、脾臓や腎臓に関わる病気もでてきます。

脾臓ならば慢性胃炎だったり、栄養失調からくる皮膚疾患(アトピー、じんましん)便秘などが挙げられます。
また、過敏性腸症候群もこの原因のものがあります。

この場合、背中の脾兪というツボや、胃のツボである足三里というツボ、肝臓に血を集める太衝というツボを用いて、助けてやります。

腎臓への影響としては、腎臓の水を管理する力と、気を落ち着かせる力の二つに出ます。

肝臓は自然界では木。つまり水を吸収していくのです。
人体内での肝臓と腎臓も同じ関係性があり、肝臓が腎臓の水を吸収して、その役割を果たそうとします。

つまり腎臓の水が減ることにより、体内の水分が減る病気が起きる。
筋肉ならば、腰痛、膝痛
血が乾けば、子宮筋腫などの病気も起こり得ます。

一方、肝臓の伸びようとする力が暴れすぎないよう、落ち着かせる力がなくなると、身体の気が上がったり下がったり、一定ではなくなります。

これは自律神経失調症だったり、血圧が安定せず乱高下する現象になりうる原因です。

この場合では、肝臓に水を持っていけるように、腎臓を助ける治療が重要になり、足首の照海というツボや肝臓へ水を足す曲泉というツボ、へその下にある関元というツボなどを選んで治療します。

最後に脾臓や腎臓から、伸びていくためのエネルギー源をもらえなくなったり、肝臓が疲れて伸びる力を失ってしまう状況も起こり得ます。

肝臓の力は、やる気を起こしたり活動的になることに不可欠ですが、それがないとなると、起こるのがうつ病です。

一気にいろいろと病気を出していきましたが、これ以外にもまだあります。
内容的に難しい部分もあったかもしれませんが、これだけは忘れないでください!

心の動きは目に見えない。

だからこそ、飲食や睡眠、運動などの養生よりも、ストレスの発散や心が安定な状況を保つという心の養生の方がすごく、すごく大事であるという事を!!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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